Suicide is Painless (もしもあの世に行けたなら)

You are listenig to ” BlogMan Jack Show (BMJ)”.
はじめに紹介する曲は『Suicide is Painless 』です。
下の窓から曲を聴きながら、続きを読んでください。

この曲は1970年に日本で公開されたアメリカ映画『M★A★S★H マッシュ』の挿入歌で、歌詞はこちらを参照ください。その他のデータは以下の通りです。
● 歌手: ジョニー・マンデル(但し、本当に歌ったのは別の人間という噂あり)
● 作詞/作曲: マイク・アルトマン/ジョニー・マンデル・・・マイクは当映画の監督ロバート・アルトマンの息子で、この時14才とのこと。
● リリース: 1970年
● ビルボード年間チャート: 100位以下です。本国でもあまり流行っていなかったようなのだけど、不思議なことに1980年になって、海を渡ったUKシングルチャートで1位になっています。多分、その後TVシリーズが作られたようなので、そのお陰かも。
● リリース当時の日本のラジオでのオンエアー頻度: あまり(と言うより、殆ど)かかっていませんでした。
● この曲の埋没度: リリース当時から埋もれていましたが、今では完全に埋まっちゃいました。

歌詞の内容が悲観的なので、リリース当時ネイティブには受けず、英語がよく分からない自分のような高校生(当時)にはメロディーが受けて、40年以上たっても思い出すほどの印象を与えたのかも知れません。

映画はズッコケ戦争映画で、朝鮮戦争が舞台です。
この曲が使われたのはオープニングで、ヘリコプターが負傷した軍人を前線から後方の野戦病院まで搬送するシーンです。曲の最後にヘリの騒音が入っているのは、そのせいです。ストーリー・出演者・賞・評判など詳しくはこちらをご参照ください。また、キネマ旬報社の「オールタイム・ベスト映画遺産200-外国映画編」の読者選出では118位と大健闘です。
この曲が反戦フォークっぽいので、映画の方も反戦映画なのかなと勘違いしそうですが、上記のAllcinema.netでも紹介されているようにコメディーです。ポスターも下の通り、ぶっ飛んでいます。
ついでに言えば、この映画が公開された当時は、まだベトナム戦争は続いていました。
DSCN2161
ポスターは、当時自分が通っていた高校の近くにあった「金沢八景シネマ」という洋画専門の映画館でもらったもので、今回久しぶりに押入れから探し出してきて写真を撮りました。長らく丸めたままだったので、ガラケーとTVのリモコンを文鎮代わりに上下に置くなど、手作り感が溢れてしまいました。
付け加えますと、この映画の公開された翌年、『キャッチ22』という更にブラックな戦争コメディーが公開されています。監督がマイク・ニコルズで、どういう訳かオーソン・ウェルズまで出ているというルー・テーズ級の映画です。これらの映画は「70年代ニューシネマ」という呼び名で括られる、それまでのスター中心の大作映画とは異なる流れの中で作られた映画ですが、これに関してはまた別の機会に。

 

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