Z(ゼット)

You are listening to “BlogMan Jack Show(BMJ)”.
19曲目の紹介です。1970年に日本で公開されたフランス映画『Z』のテーマ曲です。
例によって、下の窓から曲を聴きながら続きを読んでください。

曲のデータは以下の通りです。
● 作曲: ミキス・テオドラキス
● リリース: 1969年(フランスで映画公開した年)
● リリース当時の日本のラジオでのオンエアー頻度: 聴きました。
ミキス・テオドラキス(1925年生まれ)は、この曲の他にも『その男ゾルバ』等の映画音楽を担当していますが、クラッシックやバレエ等の幅広い分野で実績を残しているギリシアの大作曲家です(と言っても、これから聞くつもりで、まだ聞いたことはありませんが・・・)。また、戦後の1954–1959年にはフランスで作曲の修行をしています。
また、彼には左派の活動家という側面もあり、1968-1974年のギリシャの軍部独裁政権下には反政府活動を行い、逮捕・島流し(ギリシャは島が多い)・国外追放にあっています。この曲はその時期に作られていることになります。上記以外にも、第2次世界大戦中にギリシャがドイツ等に占領された時にはレジスタンス、その後の内戦時にも活動家(この時期にも逮捕・島流しされている)となるなど筋金入りです。独裁政権後にギリシャが共和制となってからは国会議員や大臣を務めています。以上のように世界的に見ても例のない経歴を持った作曲家です。
さて、映画の方ですが、詳しくはこちらをご参照いただくとして、ギリシャを連想させる国の軍事政権による左派政治家の暗殺事件をテーマとしていおり、前半の主人公はイヴ・モンタンで、彼が演じる政治家が暗殺され、後半は主人公がジャン=ルイ・トランティニャンに替わり、彼が演じる予審判事が暗殺事件の真相を暴く、というものです。政治的なテーマでありながら、スリリングで面白い映画です。特に後半はテンポがいいです。脚本/監督のコスタ・ガヴラス(1933年生まれ)もギリシャ生まれで、1956年からはフランスで映画の修行をして、そのままフランスで映画を作っています。ついでに彼の父親はギリシャ内戦時の左派レジスタンスだそうです。更に、映画の原作者ヴァシリス・ヴァシリコスも1934年生まれのギリシャ人で軍部独裁政権下には国外追放されています。ということで、原作者は勿論ですが脚本/監督・音楽とも映画のテーマと共通したバックグラウンドを持っています。
最後に、下は例によって「金沢八景シネマ」ご提供のポスターです。タイトルが一文字のせいか、デザインが斬新です。『Z』の文字の下で倒れているのはイヴ・モンタンでしょう。タイトルの『Z』の意味は・・・ウィキペディアをご参照ください。
Z

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